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*9月*  

SEPTEMBER:ローマ暦では3月が1年の初め。その7番目(SEPTEMはラテン語の7)の月。

【異称】長月
    夜が長いので「夜長月」の月を略した呼び方、また、長雨の時期からきたという説など。

【誕生石】サファイア
 ルビーと同じく、コランダムのグループに属します。
 単にサファイアと言う場合はブルーのサファイアを指しますが、その他にも様々な色のサファイアが存在します。
 ブルー以外のサファイアは、イエローサファイア、グリーンサファイアなど色を明示した呼び方が使用されるのが一般的です。

【誕生花】朝顔

【草木花】蓮、菊、桔梗、ススキ、コスモス、紅葉

【青果】栗、くるみ、梨、ぶどう

【旬魚】さんま、さけ、ます

【時候の挨拶】新秋、初秋、秋冷、新涼、秋意、秋色、秋気、涼風、清涼、二百十日、良夜、台風、野分、朝寒、名月




重陽の節句
9月9日に行われていた年中行事で、菊を用いて不老長寿を願うことから別名「菊の節句」といいます。
五節句のひとつで、昔は五節句の中でも最も盛んに行われていたといわれています。
重陽の節句は時代とともに衰退してしまいましたが、ここ数年、町ぐるみで行事をしたり、メディアなどでとり上げられるようになってきため、名前ぐらいは聞いたことがある方も多いと思います。
重陽の節句が復活の兆しをみせているのは、行事の心や風情に魅力があるためでしょう。

五節句
1月7日の人日(七草)、3月3日の上巳(桃の節句、雛祭り)、5月5日の端午、7月7日の七夕と続き、9月9日の重陽では最も大事な命にスポットをあてています。
重陽の節句は、菊酒、被せ綿(きせわた)、菊枕、菊湯、菊合わせなどの菊尽くしで不老長寿や除災除厄を願います。
今風にいえば、アンチエイジングで幸せな日々を願う風雅なお祭りといえるでしょう。
重陽の節句は秋の収穫祝いにも結びついていったため、秋茄子や栗ご飯でお祝いをする習慣もあり、秋祭りの「くんち」(9日が訛ってくんちになりました)や、敬老の日にも重陽の影響があるといわれています。

日本の行事は1年を通じて人生や暮らしの営みを表しており、毎年それらを繰り返すことで人生を豊かにしてきました。


十五夜(中秋の名月)
お月見といえば、一般的には旧暦8月15日の「十五夜」をさします。
十五夜は、9月5日〜10日頃の満月の日です。
十五夜は秋の美しい月を観賞しながら、秋の収穫に感謝をする行事で、「中秋の名月」と呼ばれています。
旧暦では7月〜9月が秋にあたり、初秋は台風や長雨が続きますが、仲秋は秋晴れも多く空が澄んで月が美しく見えます。
中国から伝わった月見を取り入れ、平安貴族が月見の宴を催して風雅を楽しむようになりました。
月見が庶民に広がると、実りに感謝する行事になっていき、芋類の収穫祝いをかねているため、「芋名月」という別名で呼ばれるようにもなりました。


【敬老の日】
9月の第3月曜日は「敬老の日」です。
「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う日」 として制定された国民の祝日です。

「敬老の日」の由来と変遷
敬老の日といえば、9月15日を思い浮かべる方も多いはず。
1947年に兵庫県多可郡野間谷村(現・多可町)で行われた敬老行事をきっかけに、9月15日を「としよりの日」とする運動が全国に広がり、老人福祉法の制定に伴って「老人の日」と改称され、1966年に9月15日が「敬老の日」として国民の祝日になり、親しまれてきたからです。

その後、祝日法改正(いわゆるハッピーマンデー法)によって、2003年から「敬老の日」が9月の第3月曜日に変更され、老人福祉法の改定によって9月15日は「老人の日」、9月15日〜21日は「老人週間」となりました。

9月15日の由来は、593年に聖徳太子が身寄りのない老人や病人のための救護施設「悲田院」を設けた日といわれていますが、諸説あります。


秋分の日 9月23日頃 (しゅうぶんのひ)
「祖先を敬い、亡くなった人を偲ぶ」という趣旨で1948年(昭和23年)に制定された国民の祝日
秋の彼岸中日で、二十四節気の一つ。
太陽が秋分点に達し,昼と夜の長さがほぼ同じになる日。

お彼岸(ひがん)

「春分の日」は、「自然(しぜん)をたたえ、生物をいつくしむ」日として、「秋分の日」は、「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」日として、国民の祝日に定められていますが、「春分の日」と「秋分の日」は、お彼岸の中日でもあります。
仏教では、ご先祖さまのいる世界<極楽>を「彼岸」、いま私たちが生きているこの世界を「此岸(しがん)」といい、「彼岸」は、西に位置し、「此岸」は、東に位置するとされています。
3月の春分の日と9月の秋分の日は、太陽が真東から昇り、真西に沈むので彼岸と此岸がもっとも通じやすい日になると考えられ、この時期に先祖供養をするようになりました。

お彼岸って
お彼岸の期間は、3月の「春分の日」と9月の「秋分の日」の前後3日間を合わせた7日間です。
それぞれの初日を「彼岸入り」、終日を「彼岸明け」、春分の日・秋分の日を「中日(なかび・ちゅうにち)」といいます。

お彼岸ってなにをするの?
一般的には中日の前後にお墓まいりに行きます。
7日間は、中日がご先祖さまに感謝(かんしゃ)する日、その前後6日間は、良いことと悪いことをきちんと判断し、正しい行いができるようになるための6つの行い(1.分け与える、2.規律(きりつ)を守る、3.怒(いか)りをすてる、4.努力する、5.心を安定させる、6.智慧(ちえ)をあらわす)を1日に1つずつ行う大切な期間です。

お墓まいりに行ったらまずは、お墓のそうじ!
墓石(ぼせき)を洗(あら)い、雑草(ざっそう)をぬくなどしてお墓のまわりをきれいにし、お花やお線香(せんこう)をお供えします。
その後、ご先祖さまに生まれてきたことを感謝し、最近の出来事などをお話しするようにしましょう。
お家に仏壇がある場合は、仏壇や仏具をきれいにそうじし、おはぎや季節の果物などをお供えします。

ぼたもちとおはぎ
お彼岸の食べ物といえば、「ぼたもち」と「おはぎ」。
「ぼたもち」「おはぎ」には、あんこ、きな粉、ゴマ、青のりなどがありますが、その作り方は、もち米などを炊(た)いて、つぶしたものを丸めてからあんこやきな粉で包むというものです。

どこが違うの
「ぼたもち」と「おはぎ」は、それぞれ「牡丹餅(ぼたもち)」、「お萩(はぎ)」と漢字で書きます。
春のお彼岸の頃には「牡丹」の花が咲き、秋のお彼岸の頃には「萩」の花が咲くことに由来しています。
「牡丹(ぼたん)」の花は、大きな花ですから「牡丹餅」は大きめに、「萩」は小さな花なので「お萩」は小ぶりに作られるようになりました。
「ぼたもち」と「おはぎ」は、基本的には同じ食べ物ですが、食べる季節が違うため、呼びわけるようになったのです。

あんこの“あずき”は、古くから悪いものを追いはらう効果があるとされてきました。
春は、種をまき、食物の成長を願う季節、秋は、食物の収穫の季節です。
あずきを使った食べ物を食べたり、ご先祖さまに感謝することは、自然への感謝や祈りとも深くむすびついているのです。
昔の人々は、自然を暮らしの中に上手にとりいれていました。

小豆の赤色には災いが身に降りかからないようにするおまじないの効果があるんだそうです。

季節の花を意識して食べ物の呼びかたやかたちを変え、ご先祖さまの供養を行う、こうした風習は、ずっと変わらずに残していきたいものです。





で〜〜〜す。よろしく(^ー゚)ノ





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