ダンステクニック-4 (ハタ・ダンススクールより記載)
68「ダンスシューズと足の指」について
ラテンダンスでは一歩一歩のステップで音楽のビートといっしょに床をしっかりと掴んでいかなければなりません。
モダンにおいては一歩一歩のステップでヒールからトオ、トオからヒールへとウエイトを通過させることが必要になってまいります。
以上のような理由からラテンとモダンでは足の指の使い方が異なることがおわかりになると思います。
次にダンスシューズに注目してみましょう。
ラテンシューズではボールの部分がわりとユッタリとしていて、5本の指を自由に使いやすい作りになっています。
特に女性の場合はサンダルになっていますからその傾向は強いでしょう。
モダンシューズではボールからトオにかけてしっかりとした作りになっていますから、トオからボール、ボールからトオへのウエイトの移動を助ける構造になっています。
このようにモダンとラテンでは足の指の使い方が異なりますから、ダンスシューズもモダンとラテンで使い分けが必要になってまいります。
67「シャドウ」の必要性
(女性の方へ)
多くの女性は踊っているときに「自分でバランスをとって踊っている」と錯覚している方が多いようです。
無意識ですが相手の男性につかまっていたり、バランスが相手に寄りかかっていたりしているようです。
ダンスは二人で踊るものですが、各自(男女)が互いに相手に頼らずにバランスよく正しく踊れるようになればそのカップル(踊り手)のダンスは一段とレベルアップされることは確かです。
そこで「シャドウの必要性」がでてまいります。
シャドウとは相手が居ることを想定しながら、一人で踊る練習方法のことです。
(男性の方へ)
ダンスは男性の動きを基本に進行していきますから、男性の踊りはパーフェクトな踊りを要求されます。ですから、男性は踊りの全て(ポイズ、バランス、ステップ、リズム、アクションその他・・・)においてパーフェクト(完璧)を求めてください。
そのためには、一つ一つ丁寧なシャドウを女性の5倍は練習する必要があります。
66<「コンタクト」について>
男性にとって、「コンタクト」とは相手に自分のボディの動きや変化を知らせたり女性の踊りをフォローしたりするための接点になるわけです。
また、女性にとっては相手のボディの動きや変化を感じ取るための接点になります。
ですから、2人の間に安定したコンタクト(接点)が保たれなかったら、一体感のある強く美しいダンスは望めません。
65<「インピタスターン」について>
インピタスターンの1,2,3歩をナチュラルスピンターン(ワルツ)の4,5,6歩のような踊り方になっている踊り手が多く見受けられます。
<男性に>
インピタスターンの第1歩はピボットではありません。また、第2歩ではヒールターンが正解です。
<女性に>
インピタスターンの第1歩ではピボット・アクションはありません。
また、第2歩の左足は「後ろ、少し左に(スピンターン)」ではなくて、「横に」となります。
64<「インサイド・エツジ」について>
「インサイド・エツジとは「足の内側のふち」のことです。
ダンスを踊っていてそのフットワークにインサイドエッジが指定されているステップがあります。
例えば、タンゴのクローズドプロムナードやアープンプロムナードの第3歩(男性)では「足のインサイドエッジ」をフットワークとして指定しています。
もし、この第3歩のフットワークをヒールやボール、あるいはフラットで踊ったらどうなるでしょうか?
膝を内側に絞ることができなくなり、バランスも左足の前や外側に流れやすくなりさらには、ウェイトが高くなりバランスも不安定になります。
ご自分の使っているフィガーのフットワークにチェックを入れてみてください。
きっと、踊りが変わるでしょう!!
63<「アップ」について>
<アツプ> その前のステップで、ライズした同じ高さを保つことをいいます。
ワルツでは、「第一歩の終わりにライズを始め、第二、三歩はライズを継続…]が一般原則ですが、フォックストロットでは、「第一歩の終わりにライズ、第二、三歩でアップ……」がふつうのライズです。
ワルツがじょじょにライズをするのに対し、フォックストロットの第二歩、第三歩は同じ高さです。しかしながら、フォックストロットの第二歩でさらに上に上がってしまうと、なめらかな前進ムーメントを壊してしまいます。
これはバックしているパートナーの第二歩(※)でヒールにウエイトが抜けなくなってしまう原因の一つとして見過ごすことのできないポイントの一つです。
※ フェザーステップの第2歩、リバースターンの第5歩、etc.・・・・・
62<スクエア・ルンバ(その2)>
スクエア・ルンバは初級のダンスですが、キューバンルンバの基本となる踊りです。
ですから、楽しく踊ることが出来るようになったらラテンの基本を取り入れて踊るようにして下さい。例えば、リズムですがQ,Q,S,Q,Q,S,においてQは1拍の長さですしSは2拍の長さがありますから、その時間配分を正しくとって踊って下さい。
また、フットワークは常にBF(ボールフラット)ですから、足のボール(つま先)を床から離さないように気を付けて踊って下さい。
61<スクエア・ルンバ>
ルンバはラテン種目の中ではもっとも優雅で、ゆっくりとした踊りです。スクエア・ルンバは別名「ボックス」といい、四角の箱形ステップが基本になっています。
<代表的なステップ>
リバーススクエア、サイドステップ、ソロターンなどがあります。
<アドバイス>
リバーススクエア、サイドステップはボディコンタクトはありませんがホールドをした状態で踊ります。しかし、ソロターンにおいては右のホールドを離し、左手は女子の右手を持ち替えながら、女子がなめらかに回転するようにリードします。この時男性の左手は女性の手を持ち替えやすいように柔らかく握り、女性の回転に必要な時間を考えてゆったりと、又、手先を上げるのではなく肘を上げて脇の下を伸ばすつもりでリードします。
▲このページの先頭へ戻る