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ダンステクニック-1 (ハタ・ダンススクールより記載)



20◇「ヒールターンの後、スムーズに前進できない時・・・」
ヒールターンは、スローのリバースターン、ナチュラルターン、クィックステップのランニングライトターン、その他色々なところで使われますが、ヒールターンの後、男性の後退にあわせて、スムーズに前に進めない(重たいと言われる)女性の悩みをよく聞きます。
原因は男性にある場合と女性にある場合がありますが、今回は女性にある場合についてお話ししてみます。
女性がヒールターンをしている間、男性はライズ、アップしているわけです。その時、それにつられて女性が、膝を伸ばしてしまうために次に前進する際、軸足を使うことが出来ないようです。ヒールターンの第1歩は「少しライズ、NFR」ですから、前歩でのロアーを1/3位残しておくとよいでしょう。

19◇「スイングと足のバネ」
”ボディスウィング”という言葉を耳にされると思いますが、ボディスイングを意識するとき、足首、膝、股関節などをクッションのように使う下からのアクションとのコンビネーションがとても重要になってきます。
では、どのようにしたらクッションのようにバネのある足を使うことが出来るでしょうか?
1)まず、足首、膝、股関節などの各関節をよくほぐし十分に曲げ伸ばしが出来るようにしましょう。
2)次に足の関節(足首、膝、足の付け根)の組み合わせを見てみると、関節の曲がる方向が互い違いになっているのがおわかりになると思います。
3)つまり、足の関節は”アコーデオンカーテン”のような組み合わせになっているのです。
4)ですから、どの関節が硬くても足のバネは使うことが出来ません。
5)バネの効かない硬い足で踊ったのではスイングのあるダンスは望めません。

18◇ホールドのセンター
当教室の通信講座(ポイントレッスン)のテーマにも含まれておりますのでそれを練習され、マスターされた方は今回のテーマに進まれるとよいでしょう。
どんなものにも必ず「センター(中心)」というものがあります。
左の肘から右の肘を結ぶホールドのラインと背骨が交叉する点が「ホールドのセンター」になります。
常に、このセンターを意識して踊ることで、より完成度の高いポイズとホールドが約束されます。
※ かなり上級向けの内容です。
 「ホールドの存在感」を常に感じながら踊れるようになってから「ホールドのセンター」に進んでください。

17◇男子の右手の平について
男子の右ホールドの「手の平」が下を向いてしまい、親指側で女子のせなかを支えている踊り手を見受けます。
これでは女子にとって背中が苦しく上体をきれいにそらせることができなくなります。
「右手の平」は女子の背中にフィットするように少し上に向けておきましょう。

16◇ワルツの"ライズアンドフォール"(基本)
ライズアンドフォールを正しく行うためにはまず、正しいフットワークで踊れるようにしましょう。
「フットワーク」とは床に接する足の部分の使い方です。
例えばナチュラルターンの1〜3歩(男子)の場合で考えてみましょう
1.HT 2.T 3.TH (1.ヒールトオ 2.トオ 3.トオヒール)これを解釈してみますと
 1.右足をヒールから床にタツチし、体重が右足の真上に来るに従いトオは床につく。さらに、体重が右足の真上を通過するに従い右足のヒールは床から上がっていく。
 2.左足を横にステップするときトオ(つま先)だけが床にタッチします。
 3.左足に閉じた右足のトオに体重を移し、右足のバネを感じながら静かにヒールを下ろす。

15◇ダンス(モダン)は車線変更禁止
男性と女性はお互いに向かい合っていますが、真っ正面には位置していません。(お互いに左へ少しずれた位置に立っています。)ですから、男性と女性それぞれの踊りは、常に平行に移動するようになり、その二つの道の間隔はは絶対に変わることはありませんし、重なることもありません。男性も女性も自分の車線を守って踊りましょう。

14◇「プロムナードポジション(PP)からクローズドポジションへの変化」が意味するもの。
プロムナードポジションからの動きは男性が横方向へ前進し、女性はその後から前進していくわけですが、クローズドポジションでは男性の前進を受けて女性が後退する(又は、男性の後退にあわせて女性が前進する)ことになります。
つまり、PPからクローズドするときに、単に「開いたボディを閉じる」という意識だけではうまく踊れません。
お互いが正しいクローズドポジションに戻るように歩幅や回転量を意識する必要があります。

13◇「自分の体重を感じて踊る」について
どの種目でも一歩一歩のステップに体重を乗せていかなければならないことは、おわかりの特にタンゴやラテンダンスにおいてはスイングなしで踊るわけですから、単に「乗っている」や「バランスがとれている」だけでは不十分なのです。
仮に体重が60Kgあったとしたら、一歩一歩の「ステップした足の裏」で、その60Kgを感じ取れるようでなければなりません。
そのような踊りをしたならば、下半身がより安定し、スピードのあるアクションを「より静かに」、そして「シャープに」表現することが可能になるのです。

12「踊りのスタートにおけるバランス」について
ダンスを上手に踊るためには踊りのスタートが大切です。 人間は右足に5本、左足に5本の指があります。
 この10本の指が体を支えるのに大切な働きをしています。特に、体の中心に位置し、他の指に比べ最も太い親指の存在は無視できません。この親指に力の入るように体重をかけてたちましょう。

11◇「リード&フォロー」について
ダンスは、男性がリードし、女性がフォローするという役割分担になっていますが男性のリードとは女性を引っ張っていくことではありません。女性のフォローとは男性について行くことではありません。男性も女性もともに自分のエンジンを持ち、動きましょう(踊りましょう)。ただし、ハンドルは男性が握ります。

10◇ワルツの「ライズアンドフォールとフットワークについて」
ライズアンドフォールは正しいフットワークを使って初めて可能になります。「フットワーク」とは床に接する足の部分の使い方です。例えばナチュラルターンの1〜3歩(男子)の場合で考えてみましょう
 1.HT 2.T 3.TH   となります。
これを解釈してみますと
1.右足をヒールから床にタツチし、体重が右足の真上に来るに従いトオは床につく。さらに、体重が右足の真上を通過するに従い右足のヒールは床から上がっていく。
2.左足を横にステップするときトオ(つま先)だけが床にタッチします。
3.左足に閉じた右足のトオに体重を移し、右足のバネを感じながら静かにヒールを下ろす。
   となります。
以上のような正しいフツトワークをしっかり身につけることによって、正しいライズアンドフォールの基本が身につきます。

09◇「キューバンルンバおよびチャチャチャ」における「チェックド・フォワワード・ウォーク」について
普通の前進ウォークでは、次に続くステップでも前進できるようなポイズと体重の配分が要求されますからステップの一歩一歩に体重を全部乗せて踊ります。しかし、前進してチェックするステップ(次のステップに前進が継続されない場合の前進ステップ)は「チェックド・フォワワード・ウォーク」と呼ばれ、普通の前進ウォークとは異なり、体重の一部(約半分)を乗せて踊ります。
例)オープンヒップツイスト(男子)の第1歩(カウント2

08◇「ナチュラルスピンターンからリバースターンの4,5,6歩」
ナチュラルスピンターンは右回りのフィガーですが、リバースターンは左回りです。ですから、ナチュラルスピンターンの最終歩(左足)を横少し後ろ(※)の位置にステップしたときに右への回転を完全に終了し、左回転の準備に入る必要があるのです。
つまり、ナチュラルスピンターンの最終歩(第6歩)が正しく踊れていなくてはその先に進むことはできないのです。
※このナチュラルスピンターンの最終歩を後ろ(左肩の後ろ)にステップしているためにスピンターンが終わったときのバランス及び次に続けるフィガーへのコントロールが非常に困難になっている踊り手が非常に多く見受けられます。
この「最終歩(左足)を横少し後ろの位置」とは右足から真横に開いた位置(ほぼ肩幅)から約半足後ろへ下がった位置を言います。

07◇「ナチュラルスピンターンの第五歩」
男性の第五歩(右足前進)のフットワークは「HT」です。これを「T」で踊っているために、その右足でバランスよく立つことができなくなり
また、ライズのタイミングが早くなってしまいます。そのために、女性も第五歩でバランスよく立つことが困難になり、第六歩の右足を第五歩の左足にブラッシュする事ができなくなります。

06◇「ラテンのリードについて」
ラテンダンスでは男性と女性のステップは異なる動きをするわけですから、アームから伝わるリードの責任は大きく、男性の的確なリードが要求されます。
そして、そのアームから伝えるリードはステップと関連したものと考えて、何度も練習することが必要です。
さらに、「リード」で「女性を踊らせる」のではなく、「女性にお願いし、誘導する」と考えてください。
そのためには自分(男性)のステップだけでなく、女性の踊るステップや動きもよく理解しておく必要があります。
相手(女性)にどのような踊り(ステップ)をしてほしいのかを、自分自身(男性)がわかっていないのでは、正しく自然なリードは不可能になります。

05◇「ロアーにおける膝について」
 ワルツ、スロー、クィックステップ等の種目を踊るときには必ずロアーがあるわけですが、その時に膝を曲げることを意識して踊ると、ムーヴメントにつながっていかず、場合によっては腰が抜けてしまうことさえあります。
リズム3でのロアーは下へ下がることが目的ではなく、スィングをおこして次の一小節の踊りにつなげていくことが目的です。
ここでアドバイス!
ロアーするとき、足首を柔らかく使って、膝を床に倒していくようにするとよいでしょう。

04◇「ライズにおける膝について」
ワルツ、スロー、クィックステップ等の種目を踊るときには必ずライズがあるわけですがその時に膝を伸ばしきってしまう方がよく見受けられます。
自分ではしっかりとライズをしているつもりのようですが、これではパートナーとのコンタクトに無理が生じます。
さらに、足が竹馬や箸のような2本の棒のようになってしまい、ムーメントがギコチない動きになってしまいます。
上手な踊り手はどんなに高くライズしているように見えても常に膝にある程度のゆるみを持たせて踊っています。

03◇ワルツをワルツらしく踊り、タンゴをタンゴらしく踊るためには
皆さんはダンスのレッスンを受けた後で、レッスンの内容や自分が感じたこと、理解した内容をノートに取っていますか?
たぶん、ほとんどの方はノートへの記録はしてないと思います。ダンスは体で覚えるものだから必要ないとおっしゃる方がほとんどかもしれません。
しかし、習ったこと、感じたこと、理解したこと等々を文字としてノートにまとめることにより、その内容が整理整頓され、理解と印象をより確かなものにすることができます。
また、数年たってから、以前の記録を読み返したとき、それをかいたときにはわからなかったことが理解できたり、新しい発見をすることもあります。
ぜひとも、レッスンノートをお作りになることをおすすめいたします。

02◇「ルンバのヒップムーヴメントはどこまでやったらよいのか。」
ルンバのヒップムーヴメントは体重が乗った足(サポーティングフット)の膝を押し込むように使うこと(ニーバック)により腰が動くわけですが、ややもするとヒップムーヴメントにこだわりすぎて、腰をはずしてしまう方がよくおられます。
そのために重心(体重)が軸足(サポーティングフット)の上を通り越してアウトサイドに流れてしまい、弱い立ち方になります。
また、ニーバックを利用して次のステップにつなげていくこともできなくなり、ヒップの動きだけが目立つ弱い踊りになってしまいます。
ニーバックによって生じるパワーは常に軸足裏を通して床に垂直に働くようにしましょう。
そのように踊ることで、ヒップの動きは自然に余計な動き(無駄な動き)がなくなり、ナチュラルでバランスのよい踊りに変わっていくでしょう。

01<リズム感を身につける方法>
ダンスにとって1番大切なのはで音楽に合わせて踊るということです。
音楽に合わせて踊るためには正しくリズムをつかむことができなくてはなりません。
そこでリズムを正しくつかむ練習にチャレンジしてみましょう。
日常生活の中で聞こえてくる音楽に耳を傾け、その音楽が何拍子なのか数えてみましょう。すると、3拍子(ワルツ)のリズムは「1,2,3/1,2,3」と聞こえ、4拍子のリズムは「1,2,3,4/1,2,3,4」と繰り返されて聞こえてくると思います。
ここで「1,2,3,4/1,2,3,4」とは「Q,Q,Q,Q/Q,Q,Q,Q」のことでありQ(クイック)を2つ合わせた長さがS(スロー)となります。これらのリズムを音楽に合わせて言ってみましょう。手をたたいてみるのもいいでしょう。
次に、その音楽のテンポに乗って力強く足踏みをしてみましょう。
さらに慣れてきたら元気に歩いてみましょう。
ここまでの練習を自分の足や体が納得してくれるまで行います。
以上の練習を実行することによって、リズムの基本をマスターすることができます。


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